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秘めてユヒノ

ご無沙汰しております。私。元気だったか?


多分私ぐらいしか性懲りもなく飽きもせずに一番愛してあげることができそうにないので会いにきてやりましたよ。やぁ、ニヤニヤしてるんじゃないよ。本当に薄気味悪い人だ。近寄りたくない人だ。近寄りたくない。そしておしりは振らないでください



両手を広げて包み込むのも私ぐらいしかいなそうです。しょうがないわね



時間をかけて愛情を注ぐのも私
頭を撫で回してキスをし抱きしめるのも私だ。耳の匂いを気が済むまで嗅ぐのも私。じゃあ、あなたが本当に精神が病んでズタボロになったとしましょう



一番に駆けつけるのは私だ。心配しなくてはいけない。壊れてしまいそうだ。まぶたを擦るのも耳かきをするのも私の声や心に耳を傾けるのも私。寒いときは毛布をかけるのも私の役目だ。泣きたいとおっしゃるなら好きなだけ泣けばいいじゃないか。でもそうではなさそうだ。ふとした瞬間に気が滅入ってしまうのはどうしてだろうね。興醒めし絶望したからだよ。考え方は自由なのに一気に押し寄せる不安の方が快感だったのか?馬鹿おっしゃい。感傷的になって気持ちよくなってるだけなんて。いつまでマスターベーションやるんだお前は。中学生か。猿の手淫か



いいかい?ちゃんと聞きなさい。
あなたはよくも悪くも流されるのが好き。一瞬で変わる世界や染まるのが好き。人の意見を聞くのがとても好き。その人の頭の中が一冊の本だとしたらその本に眠れないほど夢中になり読み耽り、そして支配されて一気に頭が埋まる充足感が好きなんでしょう。考えなくて済むからですか?20歳前半の頃は考えすぎて頭が破裂しそうだったのに今はなんなんだ。考えなくなった。思考を止めた。いいようにいえばよく吸い込むスポンジになれたかもしれない。寛容になったとでも?あなたはそれにしては少し歳をとった。思考の停止は成長を止めたのと一緒なんだよ。私はこうだと主張する。大きな声で私はここにいますと叫んだとしましょう



誰も振り向きません。誰も見向きもしません。気付いたとしても見ないふりです。あなたに魅力がないからです。渇いた死体になりたいですか?そうではないですね。あなたはちゃんとわかってます。案外馬鹿ではないというのも理解しているつもりです。いいところもきっとあるはずです。向上心も多少あるかと踏んでます。私はいつでも止めを刺すことはできますが、そんな悪趣味ではないですし、生憎私ぐらいは味方になってあげないとなと老婆心ながらに思ったのです。感謝してください



あなたは幼稚園のあの頃と全く変わってないのですよ。浅草にいたとき、知らない子のグループに勝手に馴れ馴れしく仲良さそうについていき気付いたら迷子。おじいちゃんが見つけられずに肝を冷やしたと言ってました。そういうとこです。興味のあることには一直線になれますが、まわりがあまり見れてないように見えます。一呼吸おいたらどうですか?



リードがいるならやりましょうか?
命令されるのを嫌うあなたは望んではなさそうですが、見てて危なっかしいです。従順なようでそうでないような。なんだお前は。あーめんどくさい。とてもめんどくさいので諦めたくなりますが、ぐっと我慢です。だって私ですから



そうそう、いいところを嫌々探してみますね。あたなは若い頃に寂しいという感情だけで虚無感というありふれた感情だけで死にたくなりとても浪費家でした。とてもだらしなかった。人は失敗から学ぶもので湯水のように使ってたお金を少し考え直す学習ができましたね。普遍的な不変を愛せるようになりました。外にある街灯にすら感動するようになりました。風の音にすら喜びを感じるようになりました。母親の手料理にどれほど感謝し舌鼓したか。今まであった当たり前のことにようやく気づけたのですよ。よかったですね。おめでとう



あなたがたとえ今後、生涯年収が大幅に変わることがあっても、変な男によそ見をして騙されてもスーパーで売られてる3玉100円のうどんや八百屋で売ってる春菊、ゆず胡椒、ちょっとした駄菓子や雑草にすら喜びを感じる日がくるのですよ。輝いてるんです。おめでとう。本当によかった。産み落とされて多少は意味があったんですよ


土の匂いにすら喜んで、静寂な森に踏み込んで目を閉じて堪能できる。刺激があればいいってもんではない。少しでもいいので胸を張ってもいいですよ


「ビールばっかり飲んでる毎日に飽きたので開業しました」このある唐揚げ専門店の店主の記事の一文にひどく惹かれたくせに随分遠回りをしましたね



変わりましょう。発破をかけるのは私。私が一番応援して私が一番殺してあげます。シラフで書けるかよ。アホか